ボードゲームを紹介するときに、カードゲームもごちゃ混ぜにしてするつもりだったんですが、それだとどうしてもボードゲーム中心になってしまいます。
そもそもボードゲームは人を選びます。人生ゲームしかやったことがないという人も実在しますし、ちょっと敷居が高いという人もいるでしょう。そういう人のために、カードゲームは手頃です。何と言っても値段が安いので手が出しやすいです。そんな理由でカードゲームのみでご紹介することにしました。
ボードゲームの時と同じく、簡単なルール説明しかしません。詳しくはレビュー専門のブログ等たくさんあるので、そちらへどうぞ。大学生の息子が小学校時代にどう遊んだかを中心に、私の目線で書いていきます。息子には今回のためにいろいろと思い出してもらってます。
今回のランキングも遊んだ頻度の順番です。
10位 ピット
遊びにきた子供たちに大人気のゲーム。低学年からプレイできます。「3枚!5枚!」と大きな声が飛び交い、カードの交換が行われます。コミュニケーションゲームと言えば聞こえはいいですが、まぁ早い話、押しの強い人が勝ちます。このゲームだけは頭はあまり使いません。記事のタイトルと違ってすごめんなさい。
電源系ゲームしかしないような子にも広く受け入れられていました。裏を返せば考えるところのない賑やかなだけのゲームとも言えます。でも楽しいですよ。
1904年に初版が発売されたという、歴史のあるゲームです。1904年と言えば日露戦争の年です。由緒あるゲームだったんですね。
9位 ごきぶりポーカー
嫌われ者の虫を押しつけるゲームです。家族で遊ぶことはほぼないのに、友達が遊びたがるゲームだったと聞いてます。怖いもの見たさなんでしょうか? あるいは、意外と憎めない味のある絵が気に入られていたのかもしれません。
ポーカーというだけに、ポーカーフェイスで何食わぬ顔をして嘘をつける肝の強さが必要なので、楽しむなら小学生中学年以降でしょう。プレイするだけなら1年生でもできる上に、絵を見て大喜びしてくれます。
人数は2〜6人とされています。その範囲なら何人でも楽しめると思います。
8位 コロレット
3人で遊ぶのがベストのゲームです。10分くらいで終わりますが悩み所がいっぱいの、ジレンマを楽しむゲームです。
同じ色のカメレオンを集めます。各色ごとに枚数を多く集めると高得点です。しかしそれも3色までで、4色目からはマイナス点になってしまいます。欲しい色だけを取ることはできず、大概いらない色も入っています。高得点にしたいけれど、マイナスも増える。ここにジレンマが生じるわけです。
損を受け入れることができるか。ここがこのゲームを楽しめるかどうかの境目です。ちょっと難しいので高学年からの方が楽しめると思います。大人でも十分に遊べて、大学生の息子も現役戦力として使っています。
第7位 お邪魔者
金鉱目指してカードを並べて道をつなげていきます。ところがメンバーの中にはお邪魔者がいて、金鉱にたどり着くのを阻止すれば得点できます。早くにお邪魔者とバレては、アクションを抑えるカードを出されるので、できるだけ金鉱堀のフリをします。近年流行った人狼ゲームのライト版というところですね。
演技ができないと雰囲気を壊すので、高学年以上がオススメです。人数は10人まで遊べますが、お邪魔者が2人になる5人以上が楽しいでしょう。人数が多くさばけて長く楽しめるので、大人数の時には重宝しました。
熟練して物足りなくなれば、拡張のお邪魔者2があります。役割が増えて、楽しさ倍増です。よほど慣れていなければ中学生以降でしょう。
6位 ウィザードカードゲーム
トランプに8枚のカードを足しただけなのに、飛躍的にエキサイティングなりました。
順番にカードを出していき、一番強いカードを出した人が勝ちます。その1回のやりとりを「トリック」といいますが、そのゲーム内に自分がトリックをいくつ取れるかを予想し、当たれば得点、はずれればマイナスです。得点が高いと勝ちになります。
この説明では何のことやらわかりませんが、実際にやればすぐにできるようになります。3年生くらいからが適正だと思います。シンプルなだけに面白い良作です。6人までできますが、4人くらいが一番楽しいんではないでしょうか。
これは小学校の時よりも、むしろ中学の時によくプレイしたそうです。
5位 ニムト
全員がカードを一斉に出し、小さい順に4つの列にカードを並べていき、6枚目を出した(出さざるを得なくなった)人がカードを取らされます。カードには牛のマークが書いてあって、そのマークが少ない人の勝ちです。
4人くらいから10人まで何人でも楽しめます。いつも良く盛り上がっていた気がしますけど、息子はあまり好きじゃなかったみたいなんです。好みってありますね。
戦略と運が7:3くらいのバランスで、UNOよりはずっと面白いと思っているんですけど… 運の要素を減らすには、カードの数を人数×10+4枚にすると、読み合いが増えます。我が家ではこのルールでやっています。
4位 ワードバスケット
ひらがなの書かれた5枚の手札を、しりとりをしながら減らしていき、なくなった人が勝ちのゲームです。
3文字以上というルールですが、2文字OKのハンデをつければ幼稚園児とでも遊ぶことは可能です。逆に強い人は4文字5文字以上の縛りをつければ勝負になります。
3文字ならともかく、5文字6文字7文字以上はなかなか浮かんでこず、年齢を感じさせられました。ボキャブラリーは少なくても子供の方が勝つことが多いです。私はこれが得意じゃなくてよく負けました。焦ると出てこないんですよね。
3位 マンマミーア
ピザをたくさん作れたプレイヤーが勝ちになるゲームです。手札はトッピングカードとレシピカードが混在しており、プレイヤーは順番にトッピングカードを場に出していきます。そして、場にこれまでに出されたトッピングカードで、持っているレシピカードのピザができると思ったらそのカードを場に出します。
記憶力で勝負が付くのかと思いきやそうではなく、トッピングが足りない場合は手札から追加することもできるため、実は思い切りが大事なゲームです。もちろん大雑把には覚えておいた方が良いです。
説明書を読んだだけではわかりづらいんです。でも、やってみると意外と簡単。カードゲームはそういうのが多いです。一度やってみせればだいたい理解してくれたそうです。
小学校中学年くらいなら、実際にやればすぐにできるでしょう。
2位 ボーナンザ
マンマミーアと同じ作者のゲームです。こちらはこれがカードゲームかと思うくらい重厚です。4人がオススメです。
手札を並べ替えられず、配られた順に出さないといけないのが斬新です。そのため思ったカードを出すことができないので、交渉をして他のプレイヤーにもらってもらったり、交換できます。
戦略と交渉力が必要なので、高学年でしかもゲームに慣れていないといけません。いったん理解できるとこれほど面白いものはないくらいの、カードゲームの最高傑作のひとつです。
1位 ハゲタカのえじき
プレイヤーは1〜15までのカードを持っています。場にはマイナス5点から10点までのカードがあり、順番に出されて取り合い、点数が多い人が勝ちます。
プラスの点は、全員が一斉にカードを出して、一番大きいのを出した人がとります。しかし他プレイヤーと同じ大きさのカードは無効で、15を出した人が2人いればその次のカード(たとえ1でも)勝ちになって、場のカードを取ることができます。
単純ながら駆け引きがあって、相手の癖などを読んでカードを選ぶのが楽しいです。
誰でもすぐにルールを覚えられるし、盛り上がることは確実なゲームです。小学生なら十分楽しめます。息子は今でもゲーム会にはこれを持って行きます。思いゲームの合間には欠かせないそうです。
この記事の調べ物でカードゲームのレビューを見ていたら、ゲーム(電源系)から目をそらすために買ったという人がちらほら。やはりゲーム問題で困っている人がいるんだな、と実感しました。ボードゲームやカードゲームはゲームの代替品になります。まだゲームを与えていない人は是非挑戦してみてください。
また、もうゲームを与えていても、その時間を減らすために、ボードゲーム・カードゲームを活用する人が少しでも増えれば良いと思います。
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