今回はゲーム(テレビゲーム等電源の必要なもの)をやらせない代わりに遊ばせたボードゲーム(この記事内では以下ゲームはボードゲームを指します。)の紹介です。
ゲームレビューが目的のブログではないので、詳しいルールについては割愛し、どれくらいの年齢の時に遊んだのか、どんなことが楽しいのかについて書いています。
ゲームについてのやり方などの詳しい情報は、だいたいYoutubeで紹介されていますので、そちらをどうぞ。
それではランキングです。遊んだ頻度が基準になっています。
10位 カヤナック
小学校低学年に喜ばれるゲームです。
ゲームとしての面白さよりも、コンポーネントとギミックを楽しむゲームです。氷に穴を開ける感覚と、磁石をつけた釣り糸を開けた穴から垂らして小さい鉄球の魚をつり上げる感触には、独特の爽快感があります。
穴を開ける氷に使用する新聞紙(全面広告で字が少ないもの。白ければ一番良い。)をいつもストックしてました。
9位 ミッドナイトパーティー
幼稚園年中〜小学校低学年向けですが、1、2回なら大人がやっても楽しめます。ボードゲームのエントリーに適しています。
お化けのヒューゴが地下階段を上がってくるたびに迫り来る恐怖を感じます。じわりじわりと上がってきて、ついに回廊に出てくるとキャーキャー悲鳴を上げて盛り上がること間違いなしです。
現在は名前をヒューゴ オバケと鬼ごっこ と変えて販売されています。見た目はほぼ同じですが、新ルールが追加されているので少しお得ですね。
お化けのヒューゴです。
8位 チーズのお城
ゲームのレベルは前の2つより多少上がります。小学校中学年向けでしょうか。でも、これも10位のカヤナック同様、コンポーネントとギミックを楽しむゲームです。屋根を外して侵入するお城、味のある表情のネズミ、動く床、落とし穴。もっと幅広い年齢層に訴えかける魅力を持ったゲームです。
すごろくやでお試しプレイさせてもらい、私も息子も一目惚れで買ってしまったくらい強い衝撃を受けたゲームです。ネズミが気持ち悪いと言う人以外には大好評でした。
ネズミ
第7位 ラミィキューブ
頭脳ゲーム的要素を持ったゲームです。ちょっとだけ麻雀に似た要素があります。それだけに遊ぶ人を選びます。頭を使いたくない人は全く受け付けません。
場にでている札に手札をくっつけて、手札を減らしたら勝ちですが、時間をかければバンバンできてしまいますので、実力に応じて制限をかけてやりました。
家族3人でやることが多く、普段はボードゲームをやらない妻もいっしょに遊んだ、数少ないもののひとつです。これは面白かったと言ってます。
6位 ナイアガラ
プレイ人数は3〜5人。ゲームの難易度は中学年以上です。しかしこれもコンポーネントを楽しむゲームですので、ちょっと見たら誰でもやってみたくなります。大学生になった息子は、今もたまにボードゲーム会をやっていますが、リクエストが出るくらい人気の現役ゲームです。
何と言っても川が流れるというギミックが秀逸で、予想以上に早く流れて滝壺へ、ということが起こりますが、やった人はみんな一度は落ちてみたくなるようで、果敢に下流に攻めていきます。
公式ルールでは滝壺付近に行かなくても手前の宝石を取れば勝てるんですが、我が家では必ず下流の宝石を取るというルールにしてました。このルールにしている人って結構いるみたいです。
5位 モダンアート
プレイ人数は4、5人が最適。プレイするだけなら小学校中学年からできますが、戦略を練って勝とうと思えば高学年以上になるでしょう。老獪な駆け引きの必要な競りゲームです。
多種な競りをしながら、最後はお金が多ければ勝ちになります。人気のある絵は高額に、そうでなければ紙くずになってしまいます。どうやって自分の絵の価値をつりあげるか、どうやって相手にお金を使わせるか、など勝つための要素はたくさんあり、そこに競りが関わってきます。口撃による盤外戦術もあり、一緒にプレイしている相手を意識せざるを得なくなっているところがゲームの醍醐味です。
対人コミュ力が鍛えられること間違いなしのこのゲーム。やや大人向けかもしれませんが、やって損のない名作です。
4位 ディクシット
比較的珍しいフランス製ゲーム。ネットでルールを見て、これ面白いんじゃない?と思って購入したら、その年のドイツ年間ゲーム大賞を取りました。結構見る目あるんだなぁ、と自画自賛した記憶のある愛着の深いゲームです。
プレイヤーは順番に親(語り部)となり、選んだカードにタイトルなりキャッチコピーなり、そのカードを表す言葉を言います。(カードは見せません。)それを聞いた他のプレイヤーは、その言葉に一番合致している自分の絵を選んで、親に渡します。親は集まったカードと自分選んだカードを混ぜてみんなに見せ、その言葉にあった絵はどれかを選ばせるのです。
親は全員に当てられても、全員が当たらなくても点が入らないので、絵を表す言葉はよくよく考える必要があります。子は自分が選んだ絵に投票されると点が入るので、親の言葉っぽい絵を選ばないといけません。
何の言葉でも当てはまりそうな抽象的な妖しい絵がゲームを面白くしています。プレイヤーは言葉選びに苦心しますし、何でそれなの?って感じで感覚の違いがわかるなど、話が弾む秀作です。
言葉選びの難しさを考えると、高学年以上でないと難しいかもしれません。低学年だとどうみてもその絵だとわかる表現をしてしまうからです。
拡張でたくさんの絵が別売りされていて、いくらでもバリエーション豊かに遊ぶことができます。
3位 カルカソンヌ
タイルを並べて草原に道をつなげたり、城壁をつないで城塞都市を築いたり。ほとんどの子供は初めて体験する新感覚のゲームです。
新感覚なだけではなく中身も実に面白い! 何もないところに町を作っていくというのはロマンがあって、勝ち負けは別にして楽しいです。
勝ち負けということでは、2011年から毎年日本選手権が開かれ、優勝者はドイツでの世界選手権に出られます。渡航費15万円が出るそうです。選手権は1対1の勝負で、命運を分けるのはカードのカウンティングという厳しい勝負になります。もちろん種類を全部覚えないといけません。
そんなガチ勝負もまた違った楽しみ方だとは思いますが、個人的には3、4人で、わいわいやるのがいいです。厳しい勝負は将棋でもすればいいかな、と。楽しくやるなら小学校中学年からできます。
2位 パンデミック
高学年以上。4人が適正でしょう。システムVSプレイヤーという協力ゲームです。協力ゲーム自体が数少ないのですが、面白さは折り紙付きです。こういう協力ゲームがもっとあっても良さそうなものですが。
協力ゲームなだけに、話し合いを必ずすることになります。より面白くするには、経験者のリーダーを作らないことです。あまりにリーダーシップがあると、システムVSリーダーという構図になり、他メンバーがただの手足になってしまいかねません。
初心者がいるときも気を使ったほうが良いです。レベルは下げて、必ず自分で選択させてやらないと楽しんでくれません。そういう気遣いも覚えられる貴重なゲームです。コミュ力が上がること間違いなしです。
ゲーム性の高さもさることながら、コンポーネントも秀逸で、病原菌が各都市に広がっていく様子は、木製のコマなのに、現実もこんな感じかと思わせるリアルさを持っています。
1位 カタン
大人のゲーマーが楽しむような複雑なシステムで面白いゲームは他にもあります。(プエルトリコ、アグリコラなど。個人的にはコンテナも良いと思います。)しかし、これほどシンプルな作りでいくらでも遊べるゲームはカタンだけです。
どうやって勝つかを考える構想力(勝ち方はいろいろあります。)、臨機応変に戦略を変化させていく対応力、カードをトレードするための交渉力、それにサイコロの目という運が絡んで勝者が決まる、本当に良くできた大傑作です。
スタンダードは4人ですが、3人でも面白いです。小学校高学年から大人まで遊べます。
なお、写真のカタンはカプコンから発売されたもので今は絶版です。他のメーカーで売っているのでご安心を。
最後に
ボードゲームといえば「人生ゲーム」の一人勝ちの状況は、日本人にとって不幸なことと思っています。人生ゲームも悪くないですよ、パーティーゲームとしては。でもあれを3回も4回もやる気になりますか? もっと奥の深いボードゲームを試してみて、これは合わない、というなら仕方ないですが、出会いすらしないのでは気の毒としか言いようがないです。
この機会にぜひともボードゲームをやってもらいたいと思います。子供を電源系のゲームから遠ざけることにつながるかもしれません。
息子の友達で、うちの家にくるときは電源系ゲームは要らない、と言っている子がいました。普段は持ち歩いているようです。いつもいつも電源系ゲームじゃなくてボードゲームでも遊びたい子はいるはずなんです。そういう子供に出会いの場を持って欲しいです。
購入するには?
昔はよく「どこで買ってるの?」と言われたものです。ほとんどのゲームは水道橋のメビウス、高円寺のすごろくやで買いました。特にすごろくやには、お試し体験させてもらったりと世話になりました。今ではゲーム会なども催しているようですので、参加してみてはいかがでしょう。
地方の方は地元のゲーム屋さんを見つけるか、ネットで買ってください。調べましたが、今回紹介したゲームは名前が変わっているものも含め全部買えます。
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