こんにちは。大崎です。
我が家で学習マンガをどのように利用してきたのかをご紹介しようと思います。
インデックス
本音はマンガよりは図鑑を読んでもらいたい
歴史マンガ
本音はマンガよりは図鑑を読んでもらいたい
知的好奇心をつなげる役割
息子が赤ちゃんの頃から用意しておいた図鑑があります。その図鑑の中で特に興味がある分野のものについて、内容が物足りなくなったりボロボロになったりで、新しくしようかと考えるのが小学校に入学する頃だったと思います。
なかなか全範囲に興味を持ってもらうというわけにはいかず、息子の好きな分野の恐竜とか乗り物の図鑑を新調しました。電車好きなのでそこから発展させて「にっぽん探検大図鑑」、さらに「世界の国々大図鑑」を買いました。これは興味を持ってもらえました。うまくいった事例です。
恐竜の方は動物に発展しないかなと期待したのですが、そもそも息子は動物にはあまり興味がありませんでした。古代生物としての恐竜ではなく、何か太古のロマン的なものが好きだったのかもしれませんね。
何であれ知的好奇心は絶やしてもらいたくなかったので、好きなことにケチを付けるなんてことは決してせず、無理に読ませるなんてこともせず、基本的にはじっと見守ります。読んで欲しいものがあれば、勝手に買ってきてさりげなく本棚に置いておきます。そして、たまにわざとらしく目の前で読んで見たりしました。それでうまくいくかは半々です。
日本、世界の国々に加え、星・星座はうまくいきました。だめだったのは動物、植物ですね。でも、あまり食いつきが良くなさそうなものでも、一応読めるようにしておかないと親の義務を果たしていない気がするので、とりあえず買っておくということはありました。読んでくれればラッキーです。
図鑑の補助としてのマンガ
できることならマンガよりも図鑑や辞典を読んでもらいたかったです。情報量に違いがあるからです。図鑑のどこかの章に焦点を当てて1冊の本に仕上げていたり、内容を薄くしてまとめたりしているのがマンガというイメージです。それならば純粋に知識の増える図鑑の方を見てもらいたいのが自然でしょう。
また、想像力が膨らむという点でも図鑑の方が勝っています。マンガはキャラクターが動く分、イメージが固定されてしまい、想像力を働かせる余地が少ないからです。私が推し進めた勉強法はイメージすることが大きな柱だったので、図鑑の写真やイラストを見て解説を読んで想像することが最良です。次善の策としてマンガなどの絵が多いもの、ダメなのは動画という位置付けでした。動画はそれがそのまま頭に残り、想像の余地がありません。そうなるとイメージ力が衰えると思っているので、動画はできる限り遠ざけるべきと考えています。今はyou tubeなどの学習動画がありますが、やり直せたとしても私は絶対に使いません。動画は大人になってからで十分です。
しかし、いくら上位と位置付けたところで、図鑑を読んでくれないことにはどうにもなりません。さらに大事なことは、小さいうちに幅広い知識を吸収することです。そのためにはマンガは許容範囲です。内容的にもマンガだけでは物足りないこともありますが、知識ゼロよりはずっと良いです。そんな考えもあって、与えておいたのが学研ひみつシリーズを中心とした学習マンガです。
食いつきが良かったのは天気と宇宙です。特に宇宙はマンガでは物足りなくなって、図鑑の方に移行した希有な分野でした。「天気のひみつ」の方は昔から評判が良く、これだけで中学受験にも対応できる優れものです。受験前にあらかじめ読んでおけば、この分野に関してはかなり楽になります。
逆にだめだったのが動物と植物でした。息子に今読み返させても、あまり覚えていないというんですよね。好きだったものはいろいろと覚えているのにえらい違いです。でもこればかりは好みもあるので仕方ありません。
図鑑のスピンオフ的マンガ
図鑑の内容の一部分に焦点を当てて1冊にまとめ上げたスピンオフ的企画ものも多数あります。ジャンルを絞っている分、マンガにしては掘り下げた内容になっていますし、作り手側が楽しく描いている感があって、呼んでおもしろいのはこのタイプの学習マンガではないでしょうか。
動物系の図鑑やマンガにはあまり関心を示さなかった息子ですが、「有毒生物のひみつ」はとても気に入って読みました。どうやら生物に対する興味というよりは、身を守りたい意識が強いようです。そういえば地震にも興味がありましたが、発生のメカニズムや予知などよりも、災害予防に興味があったようでした。何にせよ、好きな分野があるのは良いことで、知識を豊富に得て頭の中で体系化しておくことは、将来的に何かしら良い影響を与えてくれるはずです。
このタイプでは他に「1年366日のひみつ」「大自然のふしぎ50のひみつ」「算数脳をつくるひみつ」あたりを好んで読んでいたように記憶しています。好きで仕入れた知識は忘れにくいので、気に入ったものについてはどんどん読ませても構わないと思います。
分冊マンガには大きな弱点があった
息子が小学生の頃、週刊で少しずつ発刊され、まとめていくと辞典のようになる分冊マガジンが相次いで発行されました。結構毎週買って読んでいたのですが、バインダーにしまわれていくと読み返されることがほぼなくなっていったのです。
原因ははっきりしていました。バインダーに本が増えれば増えるほど重くなったからです。おまけに大変めくりづらくなるというおまけ付きでした。そういえば、毎号毎号バラして項目ごとにファイリングするのも面倒でした。コンセプトは悪くないと思うのですが、読み返すのが大変なのは大きな欠陥といってもいいほどのものです。あれは必要なかったな、と振り返って思っています。
図鑑というより参考書のマンガ
歴史マンガ
図鑑よりもマンガの方が強い分野があります。すぐに思いつくのは伝記と歴史です。伝記は歴史的偉人のことが多いですから、歴史物というくくりでもいいかと思います。(もっとも、最近の伝記には本田宗一郎やスティーブジョブズなど、現代の人物も増えましたが。)
伝記は活字のものも多いので、2種類あるなら活字の方を読ませた方がいいでしょう。実際我が家ではマンガの伝記はほとんど読ませませんでした。
考えるべきは歴史です。結論から言えば、歴史マンガは読ませた方が良いでしょう。歴史は小学校でやる社会科目の中でもボリュームのある分野です。記憶系の勉強の極意は回転数をこなすことですから、マンガを使って早い段階でひと回しふた回ししておくことは有益だと思います。我が家で選んだのは学研まんが「日本の歴史」全17巻です。(今は学研からはNEW日本の歴史全14巻が発売されています。小学館でも角川でも好きな出版社、好きな絵柄のものでいいと思います。)
気になったのは、最初のイメージがマンガになることでした。一番最初に構築するベースが、マンガの固定されたイメージになってしまうと発展性がなくなるんではないかと心配したのです。
結果的には心配は杞憂でした。受験の時には活字の教科書をメインに勉強することになるのですが、自然と教科書ベースにマンガが挿し絵みたいな感じになったそうです。その教科書も、次第に息子自身が構築していった新しい歴史の骨組みに組み込まれていって、自分なりの歴史観が作られていったとのことでした。だから、別のマンガのシリーズを読んでも良いし、参考書などをいくつ読んでも良い。いろいろ読めば歴史の骨組みが骨太になっていくそうです。なかなか渋いことを言うようになりました。
有名キャラクター出演のマンガ
ドラえもん、コナン、ちびまる子ちゃんなどの超有名キャラが勉強したり解説してくれるマンガもあります。こちらの特徴は、図鑑、辞典的なものよりも学習参考書という趣きのものが多いということです。
図鑑にしてもマンガにしても、知識を増やしてもらうことを重視していたので、本来ならこのタイプのマンガは必要なかったのですが、うちの息子がドラえもん好きだったものですから、そこそこの数を買い与えてしまいました。本物のドラえもんのマンガは借りてきたり、マンガ喫茶で読ませました。何冊かは買ったのですが、あれを全部揃えると膨大な数になりますから、できるだけ買わずに済ませ、代わりにドラえもんの学習マンガを買ってお茶を濁しました。ひどい親です。
(残っているものを見ると、やはり図鑑・辞典系の方が多いです。)
ちなみに左端にコナンがありますが、ほぼ無反応でした。帯までついたままです。好きなキャラクターでなければ買う必要がないのかもしれません。
ドラえもんには感謝しているところもあります。息子は生物関係にはあまり興味がなかったのですが、このからだシリーズのおかげで人体にある程度は興味を持つようになりました。ドラえもんでなければまず読んでくれなかったでしょう。最終的に医学部を選んだ要因を辿れば、数%はこれによる影響があったかもしれません。また、このドラえもんが絵が上手いんですよ。そこも気に入って読んだ一因だったのでしょう。
まとめ
できればマンガよりは活字の多い図鑑や辞典を読んでもらいたかったですが、次善の策としてマンガは有りです。知識の幅を広げることを優先すると、敬遠するのは絶対にもったいないです。
マンガならではの良さもありますし、マンガの得意分野もあります。ひみつシリーズや歴史マンガは読ませて良かったと思っています。
キャラクター系学習マンガは、そのキャラクターが好きならば読んだ方がいいのではないでしょうか。そうでなければ無理に与える必要もないと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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