6年生になると、模試が頻繁に行われます。5年生まで全国統一小学生テストしか受けたことがありませんでしたから、本格的な中学受験模試は6年で初めて受けることになります。
今回は息子の模試の成績について振り返ってみたいと思います。
インデックス
受けた模試について
受けたのは四谷大塚の合不合判定テストです。4月から12月まで全6回行われます。地方の方にはなじみがないと思いますが、いくつかある模試の中ではもっとも一般的な中学受験用の模試と考えていただければ良いでしょう。
中堅校以下で信頼性の高い首都圏模試に対し、上位校を念頭に置くならば合不合判定テストというのが当時の私の認識でした。特に、合不合には最上位生の多いSAPIX生も受けにくるということで、信頼できると思っていました。日能研の模試は日能研生のものということで考慮に入れていませんでした。
ところが、この頃、SAPIXが独自の模試を行うので、合不合に来なくなるという噂をネットで目にするようになりました。うちは塾なしですし、SAPIXに通う息子の友達がおらず、確かな情報が取れません。
2010年前後では既に、SAPIXは難関校トップの実績でしたが、現在ではそれがさらに進んで、難関校合格者シェアで圧勝状態です。そうなると、上位受験者にはSAPIXの模試がそのまま確度の高い指標となるので、外部の模試を受ける上位層が減るのではないかと思いました。逆に言えば、SAPIX以外の模試では上位層の偏差値が正しく出ないと言うことになります。
何でもそうですが、一人勝ちというのはあまり好ましくない現象だと思います。日能研等他の進学塾の奮起を期待したいところですが、合格実績が突出するとそこに生徒が集中するため、ますます一人勝ちが進むという悪循環です。日本人の特性からいっても、そうなりがちと言えるでしょう。何か劇的な変革でもないと、今後しばらくは変わらないでしょう。
今受験生なら、我が家でもSAPIXの模試を選んだと思います。特に今は学校別の模試があるそうですので、それは受けさせたいですね。そういう模試が成り立つのも、上位校の実績が高いSAPIXならではです。
それでも当時はまだ、合不合判定テストを受けるのが一番信頼できたと思います。受けにくるSAPIX生も今よりは多かったと思いますし、SAPIXの模試を外部から受けられるのかよくわからなかったということもあります。そのため、合不合が最善の選択だったというか、仕方のない選択だったと考えています。
模試についての私の考え方
四谷大塚の模試ならYT系の塾生、日能研の模試なら日能研生が有利に決まっています。よその塾生に上位を席巻されれば、模試主催塾のメンツは丸つぶれですから。ですから模試を受けるに当たって、塾なしでチャレンジする場合に不利になることは想定していました。
だから模試の成績で一喜一憂することはやめようと決めていました。模試を受ける一番の目的は、実力を測ることよりも試験の雰囲気に慣れることに置きました。特に塾なし自宅学習の場合は、場数を踏むことが重要となるからです。
そうは言っても、受験生の中での位置もやはり知りたいです。少々不利だったとしても、あまりにも低い数値が出るならば、それは実力です。複数の模試を受けることも考えましたが、成績の変動を測るには同じ母集団が望ましいため、同じ模試を受け続けることにしました。
受ける回数は全6回中、半分の3回と決めました。1学期に1回、秋〜冬に2回です。全部受けるのは、貴重な休日が埋まってしまうことが嫌でした。そこまで回数受けなくても目的は十分に果たせるという考えもありました。
いくら何でもひどかった模試1回目
1回目の模試の結果です。(見やすく加工していますが、点数の加工はしていません。)そう良い点は取れないだろうと予想してはいましたが、想定をはるかに上回るひどさです。
理社は、まだ終わっていない範囲だったが上に、ここまで演習問題を解いたことがなかったので、想定の下の方ではありましたが一応想定内でした。しかし、算数は完全な想定外です。ここまで取れないとは考えてもみませんでした。
幸い原因ははっきりしており、スピード不足です。特に前半の計算や1行問題で時間を取られ、最後の方は手つかず。しかも計算で正解がない!など散々です。考えてみれば、息子には思考系問題一辺倒でスピードを求めたことがありません。時間さえあれば全部解けたんですけど(実際できました。)本番でそんなことは言っていられません。この反省を受けて、スピードアップ演習を行っていくこととなります。
参考:算数完成
いくらか立て直した2回目の模試
夏休みに始めたスピードアップの成果が少し表れてきました。計算でしっかり点を取ろうということを意識したのが前回よりも上乗せできたところです。でもまだ最後の問題の方まで行き着きません。
国語はほとんど何もやったことがない割に、そこそこ何とかなっています。伸びしろはありそうなので、この模試の後に基本的な論理展開を練習することになります。
理社はこの時点で問題演習をまだしていません。インプットの方はかなり終わってきたところでした。その分だけ点が上がっています。こちらは追い込みが効くからと楽観視しています。
そこそこの結果が出た3回目の模試
算数はやっと見られる点になりました。しかし、模試では結局最後までたどり着きませんでした。第一志望の麻布は大問中心なので、この時点でも大丈夫だったと思いますが、併願校ではスピードが足りずに失敗する可能性があります。本番まで残り少なくなっていましたが、最後は主にスピード練習をすることになります。
国語も地味に偏差値が上がっています。得意科目と言って良い点数になってきました。でも家で演習をしていると、読めているかと思っていたら、わかってないなと感じたりもします。まだ未成熟な小学生には国語は不安定要素が多いと感じました。模試ではたまたま良い方が出たと考え、最後まで気を抜かないようにしないといけません。
理科はこの頃には少し過去問を始めていたので、問題を解くことに慣れてきたようでした。
社会は振るいません。私が社会が得意だったので、甘く見ていたところがあります。親はどうしても自分のできることは子供にもできると思ってしまうところがあるんですね。それは理解していて気をつけてもいましたが、ここで問題が噴出してしまいました。最後の追い込みを超重要にしてしまいました。
まとめ
偏差値の推移です。
算数 51.9→60.2→63.7
国語 55.2→60.9→64.5
理科 44.9→56.0→61.5
社会 48.7→54.8→57.6
まだまだ数字的には足りませんが、受験する資格はあるくらいまでは順調に伸びました。一番の目的である場慣れも果たしたと思います。あとは志望校の過去問をやって、傾向にあわせてブラッシュアップするのみです。
コメントをお書きください