こんにちは。大崎です。
今回は定期試験で好成績を収めることを目標として、息子の中学時代にやっていた英語の学習法についてお話しします。
英語に対する基本的な考え方は次の記事に載せています。そちらも併せてご覧いただければと思います。
<あわせて読みたい>
(今回の記事と内容が重複する部分もあります。申し訳ありません。)
インデックス
英語には時間がかかる
昔と今、英語の変化
私達の世代の英語は文法が中心でした。そもそも論文を読む目的で英語を学ぶという側面が強く、扱う英文もえらくいかめしいものがありました。そのため英訳にはよく頭を使わされるたものです。(それでも数学や国語には及びませんが。)
しかし現在、英語はコミュニケーションツールとしての傾向が強くなっています。それは大学受験にも色濃く反映されており、難解な構文は減り比較的平易な文章が中心です。その代わりに文章は長くなりました。
また、昔ヒアリングと呼ばれていた聞き取りはリスニングと名前を変え、配点も増えました。そうなると、昔のようにじっくりと英語に取り組むというよりも、片っ端から処理していく能力が必要になってきます。即応力が問われる比率が高くなっていると言えます。
今後はおそらく、writingやspeakingの導入も何らかの形で進んでいくと予想されます。英検やTOEFLなどの外部試験の活用が始まれば、確実にその方向に向かうでしょう。ますますquick responseが問われていく流れです。
思考より慣れ
自分の頭で考える。数学や国語はもちろん社会などの暗記が大事な科目でも、思考を入れることはとても大事なことです。考えることこそ勉強の根幹であることは間違いありません。
しかし英語は例外です。コミュニケーションの道具としての英語学習に必要なのは、考えることではなく慣れることです。
数学や国語は暗記だけでは限界があります。思考した先に答えが見つかることが少なくないからです。それらと英語は明らかに違います。深く考えないとできないという問題の割合は明らかに低めです。
考えても何の役にも立たないとまでは言いません。英文法に法則を見出せることは多々あります。接頭語や接尾語を知っていると、初見の単語でも推測することはできます。文脈から推測することもあります。そのように思考の余地はあるのです。それでもしょせんそう深い話ではありません。考えなくても分かるくらい慣れてしまう方が得策です。
超一流校との差を埋めるには英語が一番
英語はこう言っては語弊があるかもしれませんが、頭の良さを必要としない科目です。言語センスに左右されることはありますが、基本的には投入した時間に比例してできるかどうかが決まる科目です。真面目に英語に時間をつぎ込んできた人が勝つのです。
東大合格数で名前の挙がるような高校との差を縮めたければ、手っ取り早い方法は英語をやり込むことです。
頭の良い子は要領の良さを好みます。おまけに記憶力も良いので、英語の要点を押さえることや単語を覚えることは得意かもしれません。しかしそれでは、英語を読むのが早くなりません。クイックレスポンスの面で優位に立てないのです。そこにつけいる隙があると思っていました。
息子の大学での英語のクラス分けで一番上のクラスに超有名校出身者がゼロでした。私の思った通りでした。ちなみに、そのクラスの女子率は高いことも付け加えておきます。女子の真面目さの証明であり、素晴らしいと思いました。いろいろ問題もありますが、受験で男女差別をしないで済むのが良いですね。
余談ですが、神戸の灘の英語教諭キムタツ先生の著書によると、灘では英語大量投入をしているとのこと。
これを読んで、灘校生に穴はないのかと愕然とさせられました。と同時に英語は物量投入との確信も得られました。
以上のことから、英語は時間をかけて量をこなさないといけないと言えます。小さい頃からやっている人でない限り、一定以上の時間をかけなければできるようにはなりません。かかる時間は言語センスによるところが大きいですが、必ずできるようになると思えば時間をかける甲斐もあるというものです。
普段の学習
スキマ時間の活用
慣れることが目的ですから学習方法はシンプルです。聴いて話す。これだけです。ただし、当時は話すことの重要性にまだ気がついていませんでしたから、90%以上は聴くだけの学習でした。それだけに英語の勉強はとても楽だったようで、これだけは高3までずっと欠かすことなく続けていました。
ほぼ聴くだけなので場所を選びません。登下校時の電車内で聴くことが多かったようです。お風呂でも防水カバーをiPodにつけて聴いていました。あとは数学等の頭を使う勉強の合間に英語を入れていました。ほんの1〜2分だけでも違う科目を挿入することで気分が変わって良い効果が得られたのでしょう。そうやってスキマ時間をかき集めていくと、だいたい30分くらいは時間が取れたと思います。それに加えて勉強時間外ですが、洋楽を聴くのが趣味だったので、それも英語学習の手助けになったことは確実です。
それを約6年欠かさずやったので、英語には十分慣れたと言っても良いと思います。定期試験でも模試でも、息子の英語は安定して得点を出せましたが、得意科目という意識はありませんでした。他に数学という稼ぎ頭があり、それに比べると見劣りするためにそういう意識を持っていなかったのです。しかし、受験期を迎え数学にやや陰りが見えたとき、それまでと変わらずというかそれまで以上に成績の良くなった英語に助けられているということに気がつきました。英語に費やした時間は裏切りません。最後までずっと伸びてくれたありがたい科目となってくれました。
音声は必須
聴く勉強が中心なのだから、音声教材は絶対に必要です。だから音声がある教材ならば、絶対に手に入れて使うべきです。学校の授業では使用しないという場合でも音声教材は必須です。
今時の音声教材はほぼすべてネイティブによるものです。しかも参考書に付属CDがついていたりWebからのダウンロードで簡単に手に入ります。カセット主流の私の時代とは雲泥の差で、英語に慣れる環境は整っています。そのためか、リスニングのウエイトは昔より格段に重くなっています。現在そして今後も、リスニングを完全に避けることはほぼ不可能でしょう。だからこそ音声を聴いて英語のリズムに慣れておくことは必須なのです。
音声がない場合
息子の英語の先生は、中学の時には文法中心の授業をしていました。手作りのプリントにより進められ、音声教材はありません。五文型から始まり、時制、受動態、仮定法という項目別に、英訳、英作文、書き換えなどを行う授業です。私が中学の頃やっていた授業内容にそっくりで、タイムスリップした感覚を覚えたほどです。
レベルの高い授業でしたが、本音を言えば中高一貫校の中学の間は、音源付きのテキストや英語構文の参考書を、繰り返し音読したり暗唱したりする方が将来的に伸びるのではないかと思っています。でもそれではマメに勉強しない子はろくに実力も付きませんし、真面目にやった子でも中学ではまだ台頭して来られないかもしれません。すると模試で好成績を挙げることは難しく、英語の先生の責任問題になってしまいます。だから最初のうちは文法に時間をかけることも致し方ありませんし、それはそれで役に立地ます。
我が家では定期試験中心に行くと決めていたので、学校の授業にしっかりついていかせました。聴きまくって慣れるという方針からは外れていますが、学校の時間を無駄にすることは時間の浪費です。その授業はボリュームがあったので、普段は予習をしていくだけで精一杯で、復習はあまりやれていなかったようでした。
定期試験対策
中学では暗記も多くいそがしい
定期試験1週間前から一番大変だったのが英語でした。音源のあるものはそれまでに引き続き毎日同じやり方で消化し、試験前日に見直しをするだけです。楽なものです。
しかし、文法のプリントの方の復習は時間がかかりました。一通り解き直すだけでも結構な時間を取られます。そして試験前日には全体に目を通し、うろ覚えのものはさらに解き直すので3〜4時間かかることもありました。まずはこの時間を確保することが重要です。同じ日に社会の暗記ものをぶつけれられると、時間のやりくりが本当に大変でした。
高校からは楽に
高校に上がる頃には、これまでコツコツやってきた成果が実を結び始めていたのか、英語は楽な科目になりつつありました。
中3くらいから文法プリントがなくなって、英文法頻出問題をやることになったので、そこが楽になる一番のポイントでした。CDは学校で配布されたものではなく、探して買いました。
定期試験前の忙しくなることもなくなり、その分ほかの科目へ回せるようになっていました。
まとめ
英語はよく考えなくてもなんとなくわかるくらいに慣れることが大事。
音声がある場合は、必ず聴きながら学習する。
聴く学習はスキマ時間も活用できる上に、頭を酷使しない楽な勉強。
多少方針が違ったとしても、学校の授業にはしっかりついていった方が効率が良い。
ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。
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