トップ集団に入ることができた中学時代が終わり、いよいよ高校生になりました。引き続きトップ集団から離されることなく、できることなら集団を抜け出して独走してもらいたいという願いを抱いての高校進学です。もちろん、塾には通ってません。
今回は高校1年次を振り返ってみたいと思います。
インデックス
高校生活への期待
高校生になっても、勉強の軸足は中学時代と同様に定期試験に置いていきます。
定期試験で中学と違うのは満点の点数です。これまでは5教科で各科目100点の500点満点でした。どの科目も複数教科あり、例えば国語なら現代文と古文があります。各々のテスト自体は100点で点が付けられますが、最終的には現代文6、古文4の割合で按分されて、国語100点として計算されるのです。
それが高校からはそれぞれが100点として計算されます。11科目になるときの満点は1100点でした。理科が3教科あったりするとそうなります。教科が増えることは息子にとっては多少有利に働くと考えていました。方針として日頃からコツコツ、全科目をまんべんなくやるように言っていたので、試験直前勉強型よりも確実性が増すと思われたからです。
さらに、高校になって教科の内容が難しくなることも息子にとっては有利になると考えていました。実際、中1から学年が上がる毎に成績も上位に安定していきましたし、中学2、3年のときに受けた難易度高めの模試でも結果が出ています。親バカな面もありますが、小学校の頃から理解力重視で鍛えてきた自信もあります。だから学年が上がるほどイケる、と思っていたのは事実です。
これらの理由から高校生の息子にはかなりの期待を込めており、親としてとても楽しみにしていました。
初めての連覇
親からの期待を受けての高校初回の1学期中間試験。早速その期待に応えてくれ、幸先良く1位を取ることができました。足を引っ張る科目もなく、平均点は約89点。もう少しで目標とする9割でした。平均点が9割を超えて1位を取れないということは、中学1年の初期を除いて皆無だったと思われます。89点あったので順当に取れた1位だったと思います。
ところが続いての1学期期末は打って変わって低調でした。2科目ある数学の片方落としたのが響き、最後の科目が返ってくる前までトップの生徒とは50点ほどの差があったそうです。その情報を聞いてもう半ばあきらめていたところ、最後の数学でその差がひっくり返ったというのですから驚きです。さすがにトップにつけていた子に同情しました。(結局その子は東大に入りました。)
無事に初めての連覇を果たせたものの、平均点は85点台と低調でした。内心喜んではいましたが、目標の9割にはほど遠かったということで、その点は反省です。夏休みにしっかりと立て直して、9月初めの実力テストで3連覇に挑みます。中1のときに1人達成者がおり、運も味方をしてくれてせっかく訪れたチャンスなので並びたいところです。
連勝を伸ばす
夏休み明けの、初めて5科目で行われる実力テスト。真の実力が試される試験です。しかしこの頃は勉強習慣も身につき、良い具合に進められていた実感があったため、本当は実力がないのでは、という心配もほとんどありません。科目が増えたこともプラスに働くので、正直言ってかなりの確率でいけると思っていました。その予感通り、無難に乗り切り3連覇を達成できました。ここまできたら息子の学年では誰もやっていない4連覇を狙うしかありません。
そして迎えた2学期の中間試験。息子は絶好調でした。なかなか超えられなかった得点率9割を超えたのです。科目別では得意の数学のみならず、物理、さらには現代文でも1位でした。その他の科目もほとんど1ケタ順位と抜群の安定感でした。これくらい得点するともう追随する者もいません。息子の学年ではまだ誰もやったことがなかった4連覇をすることができました。
この勢いはさらに続き、2学期期末でも1位を取りあっさりと5連覇を達成。高校入学後の学内テストで負け知らずという無双状態です。これだけ実績を積み上げると、学年不動のトップであるということに異論は出なかったようでした。
模試の成績
マーク模試
絶好調は学内試験だけではありません。模試の結果も大変良好でした。高1の時に学年全体で受けた対外模試は3回です。
これも学内全勝なら格好良かったですが、そこまでは行きません。1学期に受けた、センター試験を想定したレベルのマーク模試では学内1位を取っていません。
マーク模試でも良い成績を残すに越したことはありません。しかし難易度は高くなく、ミスをしないことが重要なマーク模試では息子の優位性は少し減ります。昔からケアレスミスが多かったですし、難問で差をつけることができないからです。
データが残っていないのでどの程度の成績だったのか今となっては不明です。でもそんなに悪かったわけではないと思います。まだ1学期で、学内試験で連覇を始める前だったので、そんなに気にしていませんでした。後から思い返せば、ここでも1位を取れていたらと少し悔やまれます。
プレステージ
秋に行われたのが河合塾・Z会共催のプレステージという模試です。実施母体を見てもそこそこレベルが高そうな印象を受けます。結果はこんな感じです。
国語は大したことはありませんが、英語できっちりと点を取り数学で稼ぐことによって、総合的にはそこそこの結果という構図です。
全国と学内の間に都道府県別の結果があり、ごちゃごちゃして見づらいので学内の結果の数字はここに掲載していませんが、英数国の学内偏差値は72.5で1位でした。全国では67.0でしたから、この模試のレベルの高さがわかります。
これくらいの成績だと、志望校判定はこうなります。
この時点では将来の進路が決められていないので、いろいろと書いていますが、東大理科I類でAなのは良い結果です。昔、早慶でB判定でも出ようものなら小躍りして喜んでいた自分とは違うレベルに到達しているんだな、と感慨深くもあります。昔の方が受験は大変でしたけど、それを差し引いても感心させられました。
プロシード
Benesse主催の模試で、3学期に行われました。Benesseというとマーク模試という私の勝手な印象でしたが、母集団に優秀な学校を揃えたレベルの高い模試です。その結果がこちらです。
こちらの方は秋のプレステージと違って国語でも無難に取り、英語は守って数学で攻めるという勝ちパターンで好成績を挙げています。
全国でも73.0とやっと70を超えることができました。校内では83.8ですから、得点分布図ではかなり突出した位置にいることがうかがえます。
これくらいの成績だと志望校判定はこうなります。
なかなか気持ちの良い結果です。こういうのを取っておいてやれば、息子も将来子供ができた時に自慢ができていいかもしれません。私にはこういうものが一切残っていなくて良かったです。
学内試験に加えて模試でも結果を残しましたが、高1ではさらに数学オリンピックでも決勝に進出することができました。息子の学校からは数年来出ておらず、久しぶりの快挙だったようです。
それが決定打になったのか、息子はちょっとした神様みたいな扱いだったようです。気軽に声をかけづらい雰囲気になってしまったようで、友達は限られた範囲から広がらなかったという副作用もありました。
それでもトップにいるというのは、先生方からも一目置かれたりして、それなりにいい気分だったようでした。
ここまできたら最後に3学期の期末試験も1位を取っておけば良いのに、そこでは3位に落ちてしまいます。この詰めの甘さが息子の欠点です。その欠点が後々響いてこなければ良いと心の片隅で思いつつも、全体でみればこれ以上ない大成功の高1時代でした。
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