対象
前提として、とりあえず九九を覚えていることです。たし算・ひき算との大きな違いは、たし算ひき算は結果的に覚えてしまったという状態を目指すのに対し、かけ算は最初から覚えるしかないことです。九九を覚えましょう。
ただし、九九をスラスラ言える必要はありません。とりあえず出てくるようにしておけば十分です。なぜなら、慣れてくると頭で九九を唱える時間が無駄になるからです。4×9を見たら「しくさんじゅうろく」と頭の中で唱えず、反射的に36と答えを出したいところ。しかも「さんじゅうろく」とは言わず、36の数字の映像が浮かぶことが理想です。せいぜい同時に「さんろく」と言うくらいですね。
メインターゲットは↓のたし算、ひき算の基本が終了した人です。
小学校低学年くらいが主対象だと思います。
小学校中学年以上でも、計算のスピードアップ並びに正確性を高めたい子は、練習しておくことを強くお勧めします。
教材
たし算・ひき算と同じく、問題は3つ用意しました。各問題91問で、一般的な100マス計算よりも少なくなっています。
大きな違いは0の段(0×2,0×5,0×8)を全部は採用せず、N×0の半数を0×Nとして0絡みの計算を減らしたことです。0を含むかけ算があまりにも多いとダレてしまいますし、かといって無しにするのもいけないので、バランスを取りました。
ここ↓からダウンロードし、Mobiファイルの読める端末にてご使用いただけます。
※Kindleをオススメします。旧型から最新型までどのKindleでも正常に動くことを確認しています。
推奨学習方法
こちらも大体たし算と同じですが、時間等少し違うところもあるので、注意してください。
まずは問題1のみ
最初は(問題1)だけをやります。
最終的には実質的に覚えている状態を目指すため、同じ問題を繰り返すことに弊害はありません。毎回繰り返すことで確実にスピードが速くなり、定着が早くなります。
大事なのはミスをしないことです。速さは重要ですが、正確性はもっと重要です。「速くしかも正確に」ではなく「正確にしかも速く」です。
ミス無く最後までいけるようになれば時間を計ります。キッチンタイマーが使いやすくて良いでしょう。時間を計っていても、計算ミスの重大さを染み込ませるために、ミスしたら記録なしにすべきです。
目標タイムは2分です。1分50秒と言いたいところですが、2分でもほぼ違いはなく問題なしです。絶対に間違わないことを重視してください。
出来るようになれば(問題2)に進みましょう。
問題2で定着させる
(問題1)で基礎は固まったと考えられますが、出題順が変わっても同じような時間(2分以内)でできるようであれば本物です。もう仕上がっているので(問題3)をやりましょう。これも2分以内に片づければ、かけ算基礎は卒業です。
(問題2)で2分半近くかかってしまうならば、今度はこの(問題2)だけを繰り返して、また2分を切れるまで続けます。
(問題2)でも2分を切れるようになれば、念のため再び(問題1)に戻り、前と変わらない速さで出来るか確認しましょう。
(問題1)(問題2)の2つで2分以内を示すことができれば、ほぼ定着したと見てよいでしょう。
問題3で最終確認
ここまで示された手順通りに来たならば、(問題3)では最初から2分前後を出せるはずです。これで2分を切ることが出来れば卒業です。
計算カード
たし算の基礎を身につけるには でやり方を紹介した、我が家で使用していた計算カードのひき算問題をダウンロードできるようにしました。カードを作る場合にお使いください。
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