2ケタのたし算の基本のやり方では機械的に処理する方法をご紹介しました。
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まずはこちら↑のやり方を完全にマスターした上で、今回の記事に進んでいただくことをオススメします。
今回も2ケタのたし算ですが、数字を変形させて計算するという少し工夫した暗算を行います。工夫は暗算の特長のひとつで、無味乾燥で機械的な計算にほんの少し考える余地を与えてくれます。しかも複数のやり方を知ることで計算間違いを劇的に減らしてもくれます。
今回やっていくのは数字を「キリ番」いわゆるキリの良い数(10の倍数)に変形してからたし算をすると方法です。基本のやり方と併用して、確実性を増強していきましょう。
キレイな数に変形する
69+43
69が70だったらが計算が楽です。ならば70に変えてしまおう、というのがキリ番にするという考え方です。
(69+1)+43=113 ←わざと1多く足して
113−1=112 ←その1を引く
1多く足しておき、その1を忘れずに引きます。上の式は2つに分けていますが、実際の暗算では113を出すと同時に1を引く感覚です。
微妙な違いですが、先に43から1を69に移動させ、70+42と変形して計算するやり方もあります。
(69+1)+(43-1)=70+42=112
どちらのやり方も69を70に変形するところは同じです。違いは変形するときに足した1をいつ引くかという点です。
- 計算した後で引く
- 式の段階で引く
どちらでもやりやすい方でやってください。
おつりの引き算を応用する
数字をキリ番に変形するとき、そのキリ番を10の倍数ではなく100にするのもおもしろい方法です。その際には「おつりの引き算」が応用できます。
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これは1000などのキレイな数(キリ番)から引くときの方法で、各位の和が9・9・10になる数字を求めるものです。
100から2ケタの数字を引く場合は十の位が9、一の位が10になる数字を求めます。例えば78,46,35,67,81の100との差は順に、22,56,65,33,19です。十の位は足して9、一の位は足して10になっているのがわかります。
この引き算を利用した「キリ番にするたし算」の具体例を見ていきましょう。
77+59
100−77=23 ←おつりの引き算
(77+23)+59=159 ←77を23を足して100にする
159-23=136 ←足し過ぎた23を引く
考え方はこのような式になりますが、実際には、おつりの引き算(100−77)をしたら、次の100+59のような計算はせず、59−23のみ計算してから100をくっつける感じでしょうか。
83+48なら48-17を、57+68なら57-32または68-43を計算してから忘れずに頭に1を(つまり100を)くっつけます。
※言うまでもありませんが、この方法は足して100を超える足し算しか使えません。
ダウンロード問題
3問作りました。ダウンロードして、mobi書類が読み込める端末で使用してください。Kindle推奨です(Kindle paperwhiteは動作確認済)。
練習ですから、計算は全てキリ番にする方法を採ってください。各問とも目標は2分です。これくらいできれば習得したとみなして良いでしょう。
以上、キリ番にして足し算をするやり方でした。ぜひとも習得できるよう練習してくださればありがたいです。
また、もっと良い独自の工夫を見つけた、というようなことがありましたらぜひ教えてください。
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