※この記事では片手は左手のことを指しています。練習には左手を使うことを推奨します。
片手で10まで数える方法はいくつかあります。
一例あげると、1〜5まではほぼ同じで、6〜10は次の通り。
悪くはないのですが、これが嫌だった理由が2つあります。
ひとつは6の時に薬指も一緒に曲がること。薬指を伸ばそうとするとかなり無理をしてつっぱらないといけません。7の時の中指も、そこまでではありませんが少し辛い。
ふたつめは、数える流れは良いのですが、規則性に異議アリです。5までは立っている指の数で示すのに、6以降は法則が変わります。これは気に入りませんでした。
中国式なんてものもあります。しかしこれも法則性がなく却下。ただし中国では広く通じるようなので、気になる人は「中国、片手、10まで」で検索してみてください。
ベースは二進法
立てた指は1か0か?
法則性ということからいえば、二進法が一番優れていると思います。コンピュータでおなじみの0と1で数を表す方式です。これなら片手で11111=31まで表せます。
指を立てたら1にする方が自然な気はします。しかし00010=8を表す時の小指のみを立てるのはかなり大変。00100=4の中指のみを立てるのは、他にも危ない意味が出てくるのでやめておいたほうが無難です。そんなわけで曲げた指の方を1にすることにしました。
二進法の弱点
このやり方にも弱点はあります。そのひとつは他のやり方でも同じですが、他人にはなかなか通じない点です。中国式のように(中国のみですが)共有されていませんし、とりわけ二進法は知識がないとわかりません。他人に見せる時は両手を使うべきでしょう。
そしてやはり、指が辛い数があるところです。例えば10。10は01010で、人差し指と薬指を曲げて表しますが、そうすると中指と小指も頑張って突っ張らない限り曲がってしまいます。10までではありませんが、20の時は00101で中指と小指を曲げます。有名な「ぐわしっ」ですね。私はちょっとズレていて世代ではありませんが、周囲でやっている人はいました。かなりキツいのでやってみてください。
頑張らずに指を曲げると、一緒に曲がってしまう指もあったりして、自分で一体どの指を曲げているのかわかりづらいという弱点もあります。
二進法改良版
二進法の弱点を改良し、時には逆手に取って、私が工夫したやり方を紹介します。
基本ルール
- 指紋のある指先の腹と手のひらを青くしました。この青いところがくっついた時だけ数の判定がONになります。
- 青く色がついた各部分には数字が割り振られています。青い部分が接触してONになったとき、その接触した部分同士の数を合計します。
具体例
順に見ていただければわかりやすいと思います。
1
親指の腹(1)と手のひら(0)がくっついているので、1です。
2
人差し指の腹(2)と手のひら(0)がくっついているので、2です。
偶数は全て手のひらが関わり、親指は無関係です。
3
人差し指の腹(2)と親指の腹(1)がくっついているので、合計して3です。
奇数は全て親指を使います。
4
中指の腹(4)と手のひら(0)がくっついているので、4です。
親指の腹が中指に添えられていますが、中指の背に当たり判定はないので無関係です。
確認
各指先の腹と手のひらにしか当たり判定はありません。青い部分同士が接触しないと、数は発生しません。
5
中指の腹(4)と親指の腹(1)がくっついているので、合計して5です。
6
人差し指の腹(2)と中指の腹(4)が手にひら(0)にくっついているので、合計して6です。
親指は添えられているだけで、当たり判定は発生していません。
7
人差し指の腹(2)と中指の腹(4)と親指の腹(1)がくっついているので、合計して7です。
8
薬指の腹(8)と手のひら(0)がくっついているので、合計して8です。
薬指の背にくっついている親指の腹は無判定です。
9
薬指の腹(8)と親指の腹(1)がくっついているので、合計して9です。
10
人差し指の腹(2)と薬指の腹(8)が手のひら(0)にくっついているので、合計して10です。
見なくてもわかる
最大の利点は見なくても感覚でわかるところです。指先の触覚は鋭敏で、どの指が手のひらに触れているのか、どの指同士がくっついているのかは目をつぶっていても簡単にわかります。
二進法の指数えは、他人に見せてもほとんど通じません。その弱点を逆手に取り、自分だけにわかるように特化したと言えます。
指が辛くない
手のひらや指の腹に触れて初めて判定されるので、必要ない指は触れさえしなければどんなに曲がっても構いません。これもまた、自分だけに通じれば良い点を活かしたメリットです。
手のひらに指をつけるのがちょっとキツいなら、親指を使って補助すれば楽にできます。親指で他の指の背を触っても、当たり判定はありませんから問題ありません。
一番辛いのは個人的には19です。辛いと言っても大したことはなく、19まで数えることもそうはないので問題はありません。
10まで数えられるようになるには、毎日数回指を動かしていけばすぐに覚えられます。
指先の運動にもなり、いざという時の暗算の補助になり、二進法もわかるようになる。練習してマスターしてみてください。
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