憶えておくと何かと便利な旧国名。今回は南海道です。数が6つと少ない上に、淡路島が国だったり、四国はそのままの形で県になっているので憶えやすいと思います。
これもダウンロード教材を作っています。ご利用いただければ嬉しいです。
①紀伊
現在の和歌山県と三重県の南部です。
紀伊山地、紀伊半島、紀伊水道などに名が残っています。
紀州、紀伊国(きのくに)という別名もよく使用されています。紀州は紀州犬、紀州南高梅、梅酒企業のブランド名にも使われています。
きのくには紀伊國屋書店、高級スーパーの紀ノ国屋に使われています。
江戸幕府の八代将軍徳川吉宗は、徳川御三家の一つ、紀州徳川家の出身です。
②淡路
兵庫県の淡路島。島ひとつで一国です。このような島は佐渡島、壱岐島、対馬があります。
国府は南あわじ市にあったとされています。
③阿波
現在の徳島県です。
何と言っても阿波踊りが有名です。
阿波池田、阿波海南など駅名にも数多く名が残っています。
④讃岐
現在の香川県です。国府(国司の役所があったところ)は現在の坂出市にありました。
讃岐うどんが知名度抜群です。県名の「香川」と同等、もしくはそれ以上に有名かもしれません。
讃岐山脈に名前が残っており、さぬき市もあります。
⑤愛媛
現在の愛媛県です。国府は現在の今治市にあったとされています。
伊予といえばその名を冠した柑橘類、伊予柑が名産品です。
伊予がついた駅名の数は日本一で、30近くあるそうです。
⑥土佐
現在の高知県。
国府は現在の南国市です。
※私は南国市の出身なのですが、恥ずかしながら知りませんでした。土佐の国司を務めた「土佐日記」の作者、紀貫之の邸宅跡などあるらしいです。近くの国分寺は遠足で行ったんですが⋯
土佐湾、土佐市、土佐町、中土佐町に名が残っています。
伝統工芸品に土佐和紙があります。
南海道の共通点は旧国名が今も現役で使われているところです。淡路は島丸ごと一国でしかも名称もそのままですから当然です。
四国も4つの国がそのまま県になっています。そういう県は全県民が旧国名を共有しているので、浸透度も違ってきて身近にあり続けるのでしょう。
紀伊は一県(和歌山県)丸ごとに、目に見える広さの他県(三重県)の一部がくっついている珍しい国です。和歌山県は全域紀伊ですから、県内での紀伊への親近感は四国同様に強いと思われます。
そのような特性があってか、南海道の6国の名称は世間的にも知名度は高い方です。少なくとも畿内の山城、摂津よりは間違いなく有名です。
私の出身地高知も、古くはペギー葉山のヒット曲「南国土佐を後にして」や、絶えない人気の坂本龍馬のおかげで「土佐」の知名度は高いと思います。高知出身だというと、土佐の男は酒が強いんでしょう、なんてよく言われます。それこそ龍馬の影響で豪放磊落なイメージを持たれますが、高知で強いのははちきんと言われる女性の方で、男は案外気が弱いのが多い。弱さを隠すための虚勢≒頑固→いごっそうだったりします。(個人の感想です。)
ダウンロード教材
上記の情報が入った教材を作りました。ダウンロードしてください。Kindleなどのmobi書類対応の端末に入れてお使いいただけます。
↑このページを見て①〜⑥の旧国名がわかるようになることが第一目標。最終的にはこの地図が頭に入って、いつでもどこでも①〜⑥をそらんじることを目指します。
憶えるまでは①〜⑥をタップすれば関連情報が出てきます。④をタップすれば↓このページに飛びます。もどるをタップで地図にもどります。
憶えるべきは旧国名だけで、情報はおまけ、記憶するための引っかかりになれば十分です。
次回は北陸道に行きたいと思っています。
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