勉強のことで叱らないことが我が家の教育方針の柱でした。
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叱らないというのは、理解が遅いことや失敗をとがめないということです。これがなかなか難しいもので、どうしても叱ってしまう。さらには叱るというよりも、腹が立って怒りが表に出てしまうこともあるでしょう。
そこで今回はどうして腹が立ってしまうのかを知った上で、叱るとどうなるのかをまず考え、どう対処すれば良いのかについての私の意見をまとめてました。
腹が立つ原因を知る
まずは子供が勉強で失敗したときにどうして腹が立ってしまうのか、その原因を理解しておきましょう。理解しておけば少しはコントロールできるようになるからです。
『何でこんなことができないのか。』子供が簡単なことを理解できなかったり、つまらないミスをしたときに思ってしまうことです。子供は理解力も注意力もまだまだなので、失敗があるのも当然なのですが、どうしても腹が立ってしまいます。
その裏には不安があるからです。こんな簡単なこともできないなんて、うちの子は実は出来がよくないんじゃないか、このままでは良い学校にいけず将来出世できないんじゃないか、という不安です。親は誰でも子供の幸せを願うもの。そういう不安を抱くのは仕方のないことです。
そこで叱ってしまうのは、親からすれば助言のつもりです。子を幸福に導くのが親の使命ですから気持ちは理解できます。しかし親は助言と思っていても、実は不安を子供にぶつけていたりストレスを発散しているかもしれない、ということも頭に入れておいた方が良いでしょう。そして何であれ、叱ることはマイナスが大きくなってしまいます。
叱ると悪循環に陥る
勉強の失敗で叱るとどんなことが起こり得るのか想像してみましょう。
叱られた子供が「親は自分のことを思って叱ってくれているんだ。がんばって勉強して喜ばせてあげよう。」なんて思ってくれると期待するのは、ありえないとは申しませんがやや都合が良すぎです。萎縮してしまうことの方が断然多い。嫌なことが起これば勉強にプラスのイメージを持たなくなります。そうするとますます失敗が増える。また叱られる。さらに勉強が好きでなくなる。この負のスパイラルに陥ってしまっては、そう簡単に抜け出せません。
叱られて奮起するのかどうか、大人でも正直怪しいもの。ほめられてやる気が出ることの方がずっと多くないでしょうか。
待てば必ず結果は出る
勉強は特に小学生の範囲内ならば、やれば必ず結果は出ます。出るのが早いか遅いかの違いだけです。勉強さえしていれば、そしてひどい方法でやっていなければ、確実にできるようになるものです。それは中学受験レベルの算数ですら同様です(算数好きの超難問までは保証できませんが…)。
だから親のすべきことは我慢です。不安があることは自ら理解しつつも、それを表に出さずに待つことなんです。
子供に失敗があれば、事実を指摘するにとどめましょう。そして励ましてください。待てば回路の日和ありです。
きちんとほめる
きちんと勉強したとき、できたときにはマメにほめましょう。やって当然ではないのです。案外これがわかっていないようにみえます。親のために勉強してくれてありがとう、くらいの気持ちでいいと思います。
ほめられればまた勉強してくれます。勉強さえしていれば必ず伸びます。まずは勉強したことをほめましょう。失敗しても原因追求だけにとどめて励まします。すると必ず成果が出ますから、そこでまたほめましょう。ほめられれば、子供はまたやる気を出して勉強をしてくれます。この好循環を生み出すべきなのです。
好循環と悪循環のどちらを選ぶべきか頭で理解しておくと、今後感情のコントロールが容易になると思います。
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