大学生はスマホやタブレット、パソコンを使った勉強が主流になりつつありますが、今回は紙の本の良さについてお話ししたいと思います。
紙の良さ
医学部後半の勉強は病棟実習に出る前に受けるCBTと国家試験の対策が中心になります。
簡単に説明すると、
教科書または辞書的に網羅されているイヤーノートとそれをまとめたレビューブック、過去問を集めた問題集QBクエスチョンバンク、さらにビデオ講座という布陣になっています。
それらは互いに連携されており、たとえばQBをやってて疑問点が出たとき、スマホからならすぐに解説に飛べます。QBからイヤーノート・レビューブックを参照できるのです。これは効率性が高い。ぜひとも備えたい装備です。
その利点が大きいため、息子の勉強はパソコンとスマホに向かってやることしかしていません。それらを使って勉強することが中心になることに異論はありません。ただ、オフライン・紙を使って勉強するメリットがあることも知っておいた方が良いと思います。
私ならまとめ参考書的位置づけのレビューブックを復習用教材として読み込みますが、それはスマホではなく紙で読みます。QBで疑問点か出たときにジャンプするときはスマホですが、それとは別に復習として読む場合の話です。
ページ全体を見回すには紙の本が向いています。スクロールの手間もありません。パラパラとページをめくるのも紙に軍配です。ザックリした復習、特に忘却防止や確認のための復習には間違いなく紙が適してます。さらに紙には厚みがあります。どれくらい復習したのか、残りどれくらいなのかが一目瞭然です。
また、アレは本のどこに書いてあったな、というのがわかりやすいのも厚みのある紙だからこそです。電子書籍では本の分量がわかりにくいのが欠点といえば欠点です。ページをめくる指の感触と共に、どこに何が書いてあったかをイメージする。それができるようになると記憶のフックの役割にもなり、思い出すことが楽になります。記憶術の位置法に似た原理で、ちょっとした外部記憶装置の役割を果たしてくれるでしょう。
紙でないと勉強にならないなどと頭の固いことは申しません。ただ紙の良さも見直してもらいたいなと。紙の本を読む機会が将来消えることもないと思います。
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